２０００北海道マラソン

２０００年８月２７日（快晴）

制限時間４時間、５ｋｍごとの関門も２８分という私としては結構シビアな大会。

きっかけは、かんちゃんとhiroshiさんと３人で多摩川LSDをした時に「一緒に出ようよ」という事になり、

一流選手と一緒に走れ、テレビ中継もあり、こんな機会は滅多にないと思い、夏休みを利用して出場しました。

例によって、妻と娘、妻の母、そして私の親友のスーサンも観光旅行を兼ねて同行しました。

練習は、５月、６月に走り込みをし、３週間前に４時間走もやり、減量も上手くいき、万全の体制かと思いきや・・・

１週間前に、夏バテからくる風邪をひき、高熱が出て、食欲ゼロになってしまい、大会当日まで体調はイマイチでした。

大会前日の２６日に北海道入りして、かんちゃん、hiroshiさんと一緒のホテルのエクセル東急にチェックイン。

パークホテルで受付を済ませ、昼食は味噌ラーメンとチャーハンを食べました。

夕食は、かんちゃん、hiroshiさん、親方、変衆長さん達と居酒屋で盛り上がり、最後はおにぎり２個と茶そばでしめました。

大会当日は７時半に朝食をとり、９時頃にかんちゃん、hiroshiさんとホテルを出発。

中島公園駅に着くとネット仲間の人達と合流し、地下鉄で真駒内競技場に行きました。

気温はグングン上がり、スタート時の発表では３０℃で、立っているだけで汗がヒタヒタと流れる状況です。

そして１２時１０分スタートです。（スタート地点までは約４０秒かかりました。）

周りの人達もだいたいペースが一緒なので、スタートしてもあまりゴタゴタはありません。

今回の作戦としてはキロ５分のイーブンペースで走りきり３時間３０分でゴール、と単純な作戦。

最初の５キロは、２６分１０秒で通過。スタートのロスを入れるとまずまずのペース。

体調は、暑さもあまり気にならないし、良いようである。

そして給水。いつもより多めに取るようにしたが多く取り過ぎたのか、脇腹が痛くなった。

でもこのペースならそんなに気にはならない。

やがてゴール会場の中島公園を通過、メイン通りに入り応援の人もたくさんいる。

家族もここら辺で応援するといってたので、だんだんペースが上がってしまう。

かんちゃんが「ここでペースを上げちゃうと後半辛くなるよ」と言ってた事を思い出す。

そこでペースを落とす事に・・・・

しかし応援の人がたくさんいて、なかなかペースを落とせない。

結局、家族の応援隊も見つけられず、１０ｋｍ地点。

ラップは、２４分０５秒。

ちょっと速いが１０ｋｍのスプリットタイムが５０分なので、後はキロ５分で行けば予定通り。

少しペースを落としながら黙々と走る。

途中、親方や、かにかにさんが、トイレタイムから出てくる所を見かける。（私は今回トイレの苦しみはなかった）

そして１５ｋｍ地点のラップは２４分４２秒。

このペースなら脚も余裕があるし、３５ｋｍからスパートも出来そうな感じである。

私のお気に入りのキャラメルも持って来てるので、これから少しずつ取っていきます。

今回はカーボショッツも２個持ってきて５ｋｍ地点で１個取り、３０ｋｍぐらいでもう１回取ることに。

キロ５分弱のペースを守り２０ｋｍ地点。

ラップは２４分２９秒です。

そして、中間点は１時間４４分５０秒で通過。

このペースで行けば３時間３０分は切れる！（まだ余裕はあるし）

しばらく行くと、目を疑うような光景が・・・

なんと、かんちゃんが歩いているではないですか！

体調があまり良くないと聞いてたので、残念です。

夏のマラソンは過酷なんだな〜と心に命じてイーブンペースを守る。

２５ｋｍ地点のラップも２４分４８秒と順調。

すると、またまた目を疑いたくなる光景が・・・

今度はhiroshiさんが、止まって屈伸してます！

「頑張ってhiroshiさん！」と声をかけると、辛い表情で「行って行って」と言われ、先に行く事に。

やっぱり夏のマラソンは過酷だ！

しばらくするとhiroshiさんが追い着いて来て少し一緒に走る。が、限界に達したhiroshiさんは・・・・

「頑張って完走してね」と心でhiroshiさんに呟き、先に行かしてもらいました。

そのうち私の脚にも異変が起きてきました。

ふくらはぎの上の方が、つりそうになってきました。

これからペースを上げなければいけないのに、このペースを維持するのも危うくなってきました。

わがて３０ｋｍ、ラップは２４分５５秒。

なんとかキロ５分は維持してるが、この先は・・・・

ここでカーボショッツを食べてみるがぜんぜんダメ、キャラメルを食べても効果がないようです。

給水を取ってもスポンジで冷やしても元気は出てきません。

やっぱり夏のマラソンは甘くありませんでした。

ようやく３５ｋｍ地点に着くが、頭もポーッとしていて３０ｋｍ地点なのか３５ｋｍ地点なのかわからなくなるほど。

もし３０ｋｍだったらリタイアしようとまで思ってしまいました。

３５地点だったのでホッとしました。ラップは２５分２３秒。（キロ５分は維持出来てません）

あと７ｋｍ、もう惰性で走るしかありません。

気合を入れる「負けないで」を歌おうと思っても、声援に答えながらなのでなかなかサビまで行きません。

やがて大通り公園に入ると、声援の人達も大勢います。が脚は動きません。

この辺からは、頭もクラクラして意識もフワフワになってきてます。

熱中症になりかけているのか・・・

やがて４０ｋｍ地点。ラップは２６分３３秒。

給水してもなかなか喉を通らず、ただただ苦しいだけです。

もう３時間３０分もあきらめ、動かなくなった脚を無理やり動かし、ひたすらゴールへ。

ゴールで娘の声援に答えるのを心の支えに、最後まで走り続けました。

ゴール目前で、親友のスーサンと妻の母の声援をうけて、ゴール！

タイムは３時間３３分２２秒、３時間３０分は切れなかったけど精一杯の走りでした。

そして結局、娘は見つけられませんでした（あとで聞くと、妻が熱射病になりかけて一緒にホテルで寝ているとの事・・・トホホ）

ゴール後、アイシング用の氷をもらい荷物を受け取り完走証をもらいに行くと、なんと地階ではないか！

私には今階段を降りる事は不可能です・・・

少しストレッチをして、気合を入れながら地階へ行って完走証をもらって、スーサンとホテルへ帰りました。

５時からのパーティーにはとても参加できる状態ではないので、お風呂に入っておにぎりを食べ、横になってました。

７時過ぎにhiroshiさんから連絡が入り、走快ねっとの人達と飲み会に出かけました。

今回は大会前に体調を崩し、どうなる事かと思いました。

しかし自己ベストも出て、結果的には最後の休養が良かったのかもしれません。

暑さはあまり気にならなかったですが、ボディブローのようにじわじわ体力を奪われていたみたいです。

完走者も半分近くの１８００人弱で、夏のマラソンの過酷さを物語っています。

私達家族はこの後、富良野に出かけてゆっくり夏の疲れをとってきました。（２日間だけですが）

許されれば、来年も参加してみたいです。

P.S　北海道マラソンに誘って頂いた、hiroshiさんと、かんちゃん、いろいろありがとうございました。

手もとの時計のタイムです